Soft Bank 革命体感インターンシップ ツレテク

RESULT vol.07 今治市をサイクリストのまち、若者が集まるまちにする。

STORY TELLER

今治市 徳永 繁樹 Shigeki Tokunaga 今治市長

2023年度TURE-TECHで、チームにじいろの提言を採択。学生たちが重視した現場を徹底的に理解し、20代、30代に刺さるプロモーションを実現するという想いを継ぎ、今治市として「ササ飯」という事業を推進している。

参加者 チーム:にじいろ

事業家として地方創生ビジネスに取り組んだ経験を持つメンバーや、SNSマーケティングに強いメンバーなど、多様なバックボーン、多彩な経験を持つ個性豊かなメンバーが集まるチーム。
それぞれの強みを活かし、熱量高くこだわり抜いてつくりあげた提言が2023年度TURE-TECHで採択され、今治市の観光誘客促進策として「ササ飯」事業の運用がスタート。今後も事業の認知拡大に、チーム「にじいろ」として貢献していく。

参加者 豊島 諒 慶應義塾大学 法学部

チーム「にじいろ」 テーマ しまなみ海道を訪れるサイクリストを今治市内に誘導する施策 課題 サイクリストの聖地として国内外で高く評価されている「しまなみ海道サイクリングロード」。しまなみ海道を訪れるサイクリング客数は増え続けており、コロナ禍で一度は減少傾向に転じたものの、コロナ後は回復傾向にある。しかし、こうしたサイクリストの増加が今治市内の観光消費には結びついていないという課題があった。 施策 今治市を、サイクリストのニーズに寄り添った消費活動ができるまち。「サイクリング・フレンドリー都市」としてブランディング・プロモーションする。

論理だけでは革新は起こせない。重要なのは熱量と論理の両立。

徳永市長:
(以下市長)
まずは、皆さんがまた今治に戻ってきてくれたことを本当にうれしく思います。
できたら、昨日一緒にサウナに入ってお食事を一緒にできたら…と願っていたのですが、残念ながらそれはスケジュールの都合で叶わずとても申し訳なかったです。今日は、楽しいひと時になればと思っています。
にじいろ:
私たちも、また今治に戻ってこれたこと、とても嬉しく感じています。今日は、よろしくおねがいします!
市長:
現在の今治市は、2005年に、12の自治体が合併して生まれたまちです。12の地域が一つのまちになることによって、小さな家族では成すことができなかった大きな夢を、大家族「今治市」として実現していくことができるようになる。それが、合併の趣旨だったと思います。その合併によって、私たちが手に入れたものの一つが観光資源です。今までは12の地域でそれぞれがシティプロモーションを行っていましたが、一つのまちになったことで、12倍の力を持ってプロモーションを行うことができるようになりました。
本州側には尾道市、隣には松山市という観光都市に囲まれた場所に位置する今治市ですが、私たちのまちは、どちらかというとものづくりのまちというイメージの方が強く、豊富な観光資源に恵まれたまちでありながら、それを十分に活かすことができていないという課題がありました。
そこで、皆さんの力を借りたいと考えました。20代、30代の方々に今治に来ていただいてどういう消費活動をしていただけるのか。また、来ていただくために私たちは今治市として何をすればいいかというアイディアをいただきたいという想いから、サイクリストの聖地と言われるしまなみ海道を訪れるサイクリストたちを今治の市街地にどう誘導するかというテーマを課題に設定しました。
THEME. 01 Challenges and Expectations
本州側には尾道市、隣には松山市という観光都市に囲まれた場所に位置する今治市ですが、私たちの町は、どちらかというとものづくりの町というイメージの方が強く、豊富な観光資源に恵まれた町でありながら、それを十分に活かすことができていないという課題がありました。
そこで、皆さんの力を借りたいと考えました。20代、30代の方々に今治に来ていただいてどういう消費活動をしていただけるのか。また、来ていただくために私たちは今治市として何をすればいいかというアイディアをいただきたいという想いから、サイクリストの聖地と言われるしまなみ海道を訪れるサイクリストたちを今治の市街地にどう誘導するかというテーマを課題に設定しました。

サイクリストはなぜ、今治市で観光をしないのか。

徳永:
しまなみ海道のサイクリングは世界的にも人気のある観光コンテンツなので、それが今治市の観光に結びついていないということは意外だし、大きな課題だと感じました。私たちはまず、根本的な課題を特定するために自治体の方へのヒアリングなどによる情報収集を行うことから取り組みをスタートさせました。
池田:
最初に市の方からお話を伺った時に、「サイクリストは、尾道からしまなみ海道に入って、また尾道に帰るのが一般的な行動パターンになっている」ということを聞きました。サンライズ糸山は、今治市側のしまなみ海道週着地点近くにあるサイクリングターミナルです。宿泊施設、レンタサイクルターミナルとして、多くのサイクリストが来訪する場所で、僕たちも、TURE-TECH期間中はここに宿泊しました。サイクリストを今治に誘導する場合、ここが入口になると言っても良い場所です。僕たちは、このサンライズ糸山から今治市内へどう誘導するか。糸山から市内にどう誘導し、どのような消費活動をしてもらうのかということが非常に重要であると考えました。企画を具体化するために、サイクリストの方たちの動きや考えをより深く理解したいという想いから現地に入り、サイクリストの方たちへのインタビューを行うことにしました。
THEME. 02 Raising a Question
市長:
僕もインタビュー受けましたよ!たまたま今治駅の手前で皆さんがインタビューをしているところに遭遇したんですよね。「なんだろう、あの集団は?」と思ったら、TURE-TECHのメンバーの皆さんだった。
徳永:
私たちも「あっ!市長だ!」と。ちょうどその時、今治駅周辺にお土産を買う場所がない事を改善する案を考えている事を市長に伝えたところ「すでにそれは構想がある」とおっしゃっていて、それがプレゼンの二日前だったのでとても焦りました…。そこから急ピッチで新しい案を作り込んでいった経緯があります(笑)
茂田井:
現地でいろんな方にインタビューさせていただき、サイクリストの方の声をたくさん聞いてわかったことがありました。サンライズ糸山からの動きとして、松山に行くための電車の時間の関係で、今治駅からすぐに電車に乗ってしまうという声がとても多かったんですね。つまり、サイクリストたちの観光コースの流れの中に今治市がうまく入り込めていない。前提として、観光地としての今治というものが認識されていないということが大きな問題であるということが分かりました。
サイクリストの方たちに今治市という大きな観光資産をどのように認知してもらうか。そして、サイクリストの観光コースに今治市をどのようにして組み込んでもらうかを考えなければいけないという根本的な課題を特定しました。

サイクリングを体験した後に本能的に感じた“ととのう”感覚から生まれた「ササ飯」。 THEME. 03 SA-SA-MESHI

池田:
サイクリストたちが予定をたてる際に、今治市を想起してもらうためにどうするかということを重視して議論を深めていった結果、今治市全体をサイクリストのまちとしてフレーズ化していくこと。また、10代、20代、30代に刺さるようなキャッチーなフレーズをつけることで、認知を拡大していこうという方向性に話がまとまっていきました。
吉本:
まずは自分たちが実際にサイクリングをしてみて、自転車に乗ったあとに何がしたいかということ。自分ごと化することを考えました。しまなみ海道を自転車で走って、電車に乗るまでに何がしたいかなと。単純に、何がしたいかと聞かれたら、「まずは、お風呂にはいりたいよね!」、「サウナに入って、そのあとに美味しいご飯を食べながらお酒を飲めたら最高だよね」というアイディアが自然に出てきたんです。
実際にサイクリングをした時、8月という本当に暑い時期に自転車に乗ったっていうこともあって、とても汗をかきました。すごくがんばったので、そのあとにシャワーをあびてご飯を食べて…という流れを経験したことで”ととのう“という感覚をすごく感じたんですね。このととのう感覚を味わえるということが「サ飯」(サウナ×飯)っていう感覚にとても近いなということから、「サ飯」にサイクリングの「サ」を加えて「ササ飯」というフレーズが生まれました。
市長:
このフレーズは、とても刺さりましたね。僕はサウナが大好きなので、ササ飯というフレーズから、サイクリストの方たちがサウナでととのうイメージがすごく浮かびました。一方で、意外性もありました。今までサイクリングとサウナをつなげるなんて考えたことありませんでしたから。考えてみたら親和性は高いものなんですが、全くつながっていませんでした。皆さんが本能的に感じたことをフレーズ化していただいたことが素晴らしかった。期待以上のご提案をいただいたと感じています。
これから、皆さんがつくってくれたこの「ササ飯」を今治市の事業として進めていくわけですが、皆さんがどんな想いでこの提案をしてくれたのかを真剣に考えなければいけないということを、市の担当の職員には何度も伝えています。 現場を知らないで机の上で議論してつくっただけの案は結局誰にも刺さらないんです。私たちが本気にならないと、ステークホルダーも本気になってくれない。チームのみんながどれだけの熱量を持って、議論してこの案を生み出してくれたかを僕は知っているので、涙を流しながら議論をした人もいたことを、知っているから、その熱量に負けないものを我々も持って行動しなければ意味がないと思っています。
合田:
僕たちが一番大事にしたことが、まさに、今市長がおっしゃったことです。ササ飯でいこうというのを決めたのは本当に最後の最後、プレゼンの直前に、本当に絞り出した案という感じでした。シンプルで本能に近いような感覚で伝わること、ストレートに伝わることを重視し、アイディアを絞り出して生まれたフレーズなんです。デザインにしても、最も重視したのは、視覚的に分かりやすく訴えかけるということでした。

今治市を若者が集まるまちにする。 THEME. 04 Future

市長:
この後、今治市が進めるササ飯のプロモーションについてですが、皆さんがあっと驚くような方々にもササ飯を体験してもらって、PRに協力してもらう予定です。皆さんの体験動画と併せて、ササ飯のPRに貢献してくれることを大いに期待しています。
合田:
これからも、認知拡大の部分については今後も積極的に関わり、提案をさせていただきたいと考えています。実際に、昨日ササ飯の体験をさせていただいて、サイクリングをしてサウナをしてご飯を食べるという流れは、コンテンツとしては本当に、ものすごく素晴らしいなと感じました。
ですが、気になったのはやはりサイクリングが終わった後にサウナまで結構移動しなければいけないという点です。その距離を、どうつないでいくかということは重要な要素になってくると思っています。移動経路や、先ほどの市長のお話にもありましたが、色んなステークホルダーの方がいらっしゃるので、どれだけ提携の飲食店やサウナを募ることができるかといった部分も重要だと考えています。
市長:
ステークホルダーの皆さんにはまず情報を共有し、納得をいただくということが一番大切だと考えています。自転車で走るときにぱっとテイクアウトで買えるような、そんな仕掛けがいいかなと。ササ飯の提言を受けて、このようにいろんなことを繋いでいっています。皆さんから提言をいただいたあの時から全てが動き出していますね。
中野:
これだけの資源があるけれども、顕在化させるのが難しいという状況の中で、あらためて魅力づくりを行って今治が若い人が集まるまちになれば私たちは、TURE-TECHをやって本当によかったと思えるなと。だからこそ、これからもできる限り、足しげく通うということもそうですし、今治市に深く関わっていきたいという想いは強いです。
市長:
皆さんには、このプロジェクトに関わるということもそうですが、それだけじゃなく、この先ずっと今治を第二のふるさとだと思っていつでも帰ってきてもらいたいと思います。せっかくつながった縁ですからね。ぜひいつでも気軽に帰ってきてくださいね。泊るところ用意しますよ(笑)

OTHER RESULT