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「データ」という揺るぎない事実が、奈良井宿の未来を変える。

STORY TELLER

鳥羽 和久 株式会社Agoop 技術本部 ソリューション開発部(出向)

2年前より、塩尻市観光協会事務局として、本プロジェクトに携わる。
奈良井宿のインバウンド増加を実現するため、プロジェクトで3年蓄積したデータを活用し、新たなプロモーション、新たな企画を形にしていく役割を担っている。

STORY.01 奈良井宿にとってのTURE-TECHの価値

学生の情熱に動かされ、
短期間で大きな成果を
得られたことが最大の価値。

5、6年前から奈良井宿には訪日外国人観光客が多く訪れるようになっていました。右肩上がりに観光客は増えていたのですが、それは日本全体のインバウンド需要が高まっていたから。今後は、より戦略的に、奈良井宿を訪れる訪日外国人観光客を増やしていくための施策をうっていかなければならないということは、私たち自身が近年重視していたテーマでした。そして、その実現にはビッグデータの収集が欠かせないということにも課題感を持っていました。ですから、まさにTURE-TECHから生まれたこの提案は、私たちにとって非常にタイムリーな提案でした。

また、参加前は、テーマとなっている「ある町」をどこか他人事のように見ていた学生さんたちが、実際に奈良井宿に足を運び、ヒアリングを通して奈良井宿のことをまるで自分の故郷のように想い、とても熱心にこの町のことを考えてくれたこと。そして、そのエネルギーを目の当たりにして私たち観光協会や役所の職員自身も、非常に意識が高まったこと。関係者の圧倒的当事者意識がTURE-TECHを通じて醸成されたことによって、プロジェクトの質が高まり、スピーディに物事が前進していったこと。それが、TURE-TECHの価値だと感じています。

これらの条件がそろったからこそ、3年という限られた期間で、私たちが得たいと考えていた約3000人分のデータを集めるという、大きな成果を得ることができたのだと思います。
これから、今回得られたデータを活用し、町の景観を守り、住民の方とも連携をしながら、訪日外国人観光客の方たちに満足していただける町づくりやツアーの企画を進めていきたいと考えています。

STORY.02 データから得られたこと。

データによる事実を得られたことで、
訪日外国人観光客の視点を捉えた
施策を実現することができた。

私たちが求めていたデータは、主にどこから訪日外国人観光客が奈良井宿に来ているのかということと、外国人の方たちが、奈良井宿で何を体験したいと考えているかということでした。ですが、最初から思い通りに事が進んだわけではありません。中には、Pepperというハイテクなロボットが、この町に合わないんじゃないかという意見もありました。
より良いデータを集めるために質問項目を変えたり、Pepperの配置場所を変えたり、システムの変更を行ったり、出てきた課題を一つひとつクリアしながら、様々な調整を繰り返し、データ収集を進めていきました。

そして、3年間のデータ収集期間を終え、得られた結果は、私たちが当初もっていた仮説とは異なるものでした。
私たちはこれまで、外国人観光客の多くが東京や名古屋から流入していると考えていました。しかし、実際は松本から来ているということが分かったのです。また、彼らは歴史的建造物を見ることが、一番の目的で奈良井宿に来ていると考えていたのですが、実際には「住民とのふれあい」を求めているという結果が出たのです。2年目から傾向が見えてきていたため、早速様々な企画をたて、実行していきました。

たとえば、住民と触れ合いたいという要望に応えるためには住民の方たちの協力が必要です。住民の方たちに意識を高めてもらいたいという目的で、観光協会主催の英会話教室を行いました。また、町の景観とのバランスを考えた時に、町に英語の看板をおくべきかどうか。観光客向けの施設を充実させるのかどうかといった点についても住民の方の意見も取り入れながら様々な議論を進めています。
松本からの定期観光バスやタクシーの会社と連携し、個人向けのツアーの企画も行いました。松本に宿泊している外国人観光客に、鳥居峠を越えるという体験と、奈良井宿に来て囲炉裏で五平餅をつくるという体験をしていただくツアーを2020年の4月29日から催行する予定でした。新型コロナウイルスの流行によって、残念ながらこの企画は延期になってしまいましたが、収束したら実現していきたいと考えています。

STORY.03 新たな取組み。奈良井宿の未来。

観光客と町の住民両者にとってより良い町づくりを実現する。

今回のプロジェクトで得られたデータは、私たちの勘や想像ではなく、誰かの経験談でもなく、揺るぎのない事実です。このデータに基づいて施策を打ったとき、町と訪⽇外国⼈観光客の両者が、本当の意味で満足のできる町づくりを実現できるはずだと私は考えています。観光収益のために利便性だけを追求するのではなく、また、景観を守るために何もしないということも違う。本当に私たちが実行すべき施策をデータから導き出し、このデータを有効に活用していくことが私たちの役割です。

吉田さんをはじめ、このプロジェクトを真剣に考え、提案してくれた学生の皆さん、プロジェクトの具現化にあたり、色んな課題に柔軟に対応してくださったAgoopの加藤さんには、このような機会をいただけたことにとても感謝をしています。
また、みなさんに奈良井宿のファンになってもらえたことも、私たちにとってはとてもうれしいことです。これからも皆さんに第二の故郷だと感じていただける奈良井宿を守りつつも、より良い町にするために様々な取組みを絶えず進めていきます。これからの奈良井宿に注目してください。そして期待してください。

・「「Pepper」の名称、ロゴはソフトバンクロボティクスの登録商標です」
・「ソフトバンクロボティクスの人形ロボットPepperを活用し当社が同時に実施しています」

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